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2024/05/15  [PR]
 

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この記事の関連情報をアサヒ・コム内から検索する【パリ=古谷茂久】欧州航空防衛最大手EADSは27日、英空軍の次期空中給油機を受注したと発表した。受注額は約167億ユーロ(2兆6000億円)。空中給油機の選定を巡っては、老舗の米ボーイングとEADSとが各国で激しく争っており、2月には米空軍がEADSを選定したばかり。「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬともとどめおかまし大和魂」――。昨年11月、海外出張先のフランクフルトで滞在したホテルの一室で竹中平蔵総務・郵政民営化担当相は小伝馬町の牢獄跡にある吉田松陰の辞世の句をそらんじてみせた。「歴史の話をするのは珍しいな……」と思っていたら、竹中氏が続けた。「昔は改革することは命懸けだったんだ。今の日本は命を失うことは絶対ない。馬鹿だと言われてはじき出されるだけのことですよ」。 「戦国時代に比べれば今の政局などたいしたことじゃない」と語ったのは小泉純一郎首相だ。軽やかな口調はエコノミスト時代から変わらないが、竹中氏が見せる内面の激しさは首相と相通じるところを感じさせる。議員バッジをつけて1年余り。竹中氏は「政治家」になった。 「これからすさまじい戦いになる。一緒に戦ってくれ」。首相から閣僚就任を要請されたのは2001年4月。「ご一緒させて頂きます」と応じた竹中氏はその後4年8カ月、小泉政権下でただ1人代わることなく閣僚を続けている。年末に作家の宮尾登美子氏を囲んだ時も竹中氏は妻を伴って登場。首相との親密ぶりをみせつけた。 竹中氏と首相の相性の良さは「分かりやすい」「ぶれない」という二つの共通点だ。「酒を何回飲んだ、麻雀を何回やった。日本は人間関係で物事を決めようとする。そういう決め方をしない人が小泉さんだ」。竹中氏は首相の魅力をこう解説する。目的に向かって妥協をせずにできる限りの最短ルートを突き進むやり方だ。 この原則は竹中氏にも貫かれている。経済財政諮問会議の席上、与謝野馨経済財政担当相や民間議員との考えのずれが表面化し始める一方で、自民党本部へ足を運ぶ機会が増えていることの意味。諮問会議を活用するよりも武部勤幹事長や中川秀直政調会長と連携し、党執行部をてこにして動かした方が改革がよりスピーディーに進むとの判断からだ。 それはポスト小泉をにらんだ動きとも連動する。首相任期は残り9カ月。自民党の武部勤幹事長は「竹中氏も有力だ」と持ち上げたが、竹中氏にはそんな意思はないように映る。「レコード大賞がほしいという歌手もたくさんいるが、独自の音楽活動をしたいと思っている歌手もいる」。口にするのは固辞する言葉ばかりだ。 竹中氏の「ポスト小泉」戦略とは何か。1月7日の民放番組で竹中氏は自らが総裁候補の1人とみられていることについて「意欲は全くない。是非、候補のリストから私の名前を外して頂きたい」とまで言った。そして、ポスト小泉に誰がふさわしいかは「まだ言う段階ではない。どの方がいいかを一生懸命見ている」。 安倍晋三官房長官を武部氏や中川氏と共に押し立て、次期政権でも経済分野のブレーンとして財務相や経済財政担当相などの重要閣僚を目指す――。今のところ竹中氏の目指す方向性はこんなところだろう。総務相に就任してからも、記者会見や講演では財政再建の手法や金融政策に関して持論を展開し、日銀や財務省をけん制。「経済・財政政策に明るい政治家」のアピールに抜かりがない。 竹中氏には「敵」が多い。04年の参院選。「叩かれても叩かれても改革」と街頭で叫んだのはおそらく本音だ。自民党内の抵抗勢力と目された有力者らは先の衆院選で多くが党外に去ったが、小泉首相退陣とともに竹中氏にも退場を期待する議員は少なくないはずだ。だからこそ竹中氏は「総裁選は、改革が進むぞ、という期待感を損ねない後継者選びにしていくべきだ」と強調する。次期首相が「小泉改革の継承」を掲げるのであれば、何より分かりやすいメッセージは、竹中氏を登用することだからである。 竹中氏と首相とのもう一つの共通点を挙げるとすれば「こだわらない」姿勢だろう。「永田町では若手と言われるが、大学時代の同期の多くは既にセカンドライフに入っているんだよ」と周囲にぼやく。「勝って良し、負けて良し」と首相が郵政解散時に思ったように、竹中氏にとっても、「はじき出されれば第二の人生に移ればいいだけ」と思っている節がある。うがった見方をすれば「改革の継続は訴えるが、ポスト狙いの物欲しそうな顔はしない」という姿勢こそが、自らの価値を高めると計算しているのかもしれない。 ただ、竹中氏は総務相に就いて以降、経済財政諮問会議の議論を酷評したり、与謝野氏らと「名目成長率と長期金利」を巡って論争したり、これまでになく攻撃的になっているのも確か。自らが主導してきた経済財政政策へのこだわりは、一歩間違うと「独走・独善」批判につながる危うさを抱える。 そんな竹中氏にとって気になる人事があった。坂篤郎氏。内閣府政策統括官時代に当時の竹中経財相と諮問会議の運営方法をめぐって対立した旧大蔵省出身の官僚だ。その坂氏が4日に内閣官房副長官補(内政担当)に就任し、首相の近くで内政全般の政策にかかわる。竹中氏の独走を抑えるために、首相官邸サイドがあえて坂氏を起用したのでは――。竹中氏周辺からは神経質な反応が漏れてくる。小泉首相との距離こそが生命線。その距離は9月に決まる「ポスト小泉」と竹中氏の距離につながっている。    安倍政権から福田政権に引き継がれた懸案だった政府系金融機関のトップ人事がようやく決着した。2008年10月に民営化する日本政策投資銀行の新総裁には室伏稔・伊藤忠商事前会長、同時期に5つの政府系金融機関が統合して誕生する「日本政策金融公庫」のトップには中小企業金融公庫総裁を務める安居祥策・帝人前会長が内定した。政府は民間人起用の方針を掲げて水面下で人選を進めてきたが、打診した候補者に次々と断られ、前トップの任期切れ直前までもつれにもつれた。「官から民へ」の象徴でもあった政府系機関の民間人登用は曲がり角にさしかかっている。 最大の障害は「カネ」だったという。政府系機関のトップは事務次官以下の給与しかもらえず、年収ベースで2000万円強。大手企業幹部は「企業業績は絶好調。会長・社長クラスなら年収5000万円以上は保証される。『何を好きこのんで、慣れない組織で苦労しなければならないのか』と思っても当然だ」と解説する。候補と目されたある外資系金融機関トップも「政投銀は商売上のライバルとなるため、移籍すると今の会社から退職金がもらえなくなる契約がある」と周囲に打ち明けた。 政府高官は「これだけ景気が良くなると、会社経営の第一線から退いて『お国のためにもうひとがんばり』という人でなければ来てくれない」とつぶやく。 実際、政投銀のトップとなる室伏氏は76歳、政策金融公庫の安居氏も72歳だ。額賀福志郎財務相は28日の記者会見で「人生90年の時代を迎えようとしているときに必要なのは、年齢ではなく、中身、発想、指導力だ」と強調したが、「民営化に向けたビジネスモデルの変革や、統合に伴う合理化が求められる機関のトップとして高齢過ぎる」との声も行内から漏れる。 2つ目の障害は官僚の巻き返しだ。関係者によると、塩崎恭久元官房長官と日本経団連が中心となって作成した候補者リストには財務に精通したメーカーや商社の副社長経験者らの名前が並んでいた。だが財務省サイドは「政投銀の総裁は会長・社長経験者でなければダメだ」と強く主張し、押し返したという。 フタを開けてみれば、政投銀の副総裁に滑り込んだのは前財務次官の藤井秀人氏。来年秋の民営化後の「ナンバー2」の座もちゃっかり確保した。「次官OBが民間企業の副社長クラスの下で働けるか、という財務省の強烈なプライドの表れだ」と民間の関係者は解説する。 3つ目の障害は政治情勢の混迷だ。参院で与野党が逆転する「ねじれ国会」は「何かミスをすれば、国会ですぐに突き上げられる」と民間人を尻込みさせるのに十分だ。日本郵政公社の生田正治総裁や社会保険庁の村瀬清司長官など民間出身トップが道半ばにして退任を迫られたことも、まだ記憶に新しい。 小泉政権が政府系機関人事で生田氏ら現役の経営トップを起用できたのも、首相が掲げた構造改革路線が企業経営者の支持と共感を集めたことが大きい。福田政権も「お国のために」と経営者に重い腰を上げさせるような魅力を出せなければ、民間人登用はますます混迷するに違いない。馬氏は「台湾との関係の重要性などに鑑(かんが)み、(総統就任前の外遊先として)日本と米国を排除しない」と述べ、早期訪日を検討中であることを明らかにした。馬氏が当選後、海外メディアのインタビューに応じるのは初めて。>> 過去記事一覧俳人、長谷川櫂(かい)さんの句集「古志(こし)」に一句がある。〈春の水とは濡(ぬ)れてゐるみづのこと〉。朝、水道の蛇口をひねっての感懐か。あるいは雨上がりの舗道か。どの水かは分からない◆つまらぬ理屈をこねれば四季を問わず、水はいつも濡れている。そういう無粋な講釈を寄せつけず、「ああ、言われてみれば、春の水はなるほど濡れている…」と一読、うなずかせるのが詩の力だろう◆歳時記では、「春の雨」と「春雨」を区別している。「春の雨」は冬の名残の冷たい雨をも含み、「春雨」は春の後半にしっとり降る雨を指す。芝居の月形半平太が「春雨じゃ、濡れてゆこう」と舞妓(まいこ)の雛菊(ひなぎく)に言う、あの雨である◆この何日か、手のひらを空に向け、傘を差そうか、濡れてゆこうか、思案する人を駅頭などで見かけた。勤王の志士にならい、しっとりやわらかく「濡れてゐるみづ」を肌で受け止めた人もいただろう◆週末は晴天に恵まれそうだという。痛ましい事件は絶えず、諸式は高騰、政治は政治で…と心の乾く現実をしばし忘れ、公園の噴水に指を浸して春の感触を愉(たの)しむのもいい◆きょうから甲子園球場では選抜高校野球もはじまる。勝っては抱き合い、敗れてはグラウンドに突っ伏して、選手たちの頬(ほお)は青春の通り雨に濡れるだろう。これも季節を告げる「春の水」である。
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